港町で暮らす女にお似合いの名前だといって、私をリリーと呼んだキザなとこも
土曜は久々に横浜市は本牧の、三溪園へいってきました。
実に2年ぶりか。
先週は台風がきていたけど、実は先週か今週か迷って今週にした。
そのおかげで運よく台風を逃れたのみならず、この日から建築物の夜のライトアップという、一大イベントが開始されていた。
日がとっぷり暮れた夕刻からたくさんのカップルでにぎわったことである。
それはともかく、朝から夜7時までずっと回ったり、団子とお茶で一服したりしてのんびり過ごした。
もう一カ月もすれば、広い園内は秋一色に染まって、もっと美しく彩られるだろう。
上は臨春閣。
別のビューポイントより。
この建物は他の場所から、実業家の原三溪が移築してこの庭園に配置したものである。左端の建物は実は元々、右端にあった。
細かいところまで気が配られている意匠である。
ちょっと暗いが、中に見える欄間には楽器が取り付けられている。
それから二階へ昇る階段室への入口は花頭窓になっている。珍しい。
撮影し忘れてしまったので、花頭窓については他の建物の時に触れる。
縁側に面する腰付障子。
腰部分のこの板は木目の筋が途切れていない。
一枚物だろうか。
きれいな模様である。
まあ、順番に建物をアップしてみよう。
これは聴秋閣。
園内はまるでちょっとした小山のように整備されているが、その緩やかな斜面を流れる小川の上にひっそりと立っている、2階建の小さな建築。
名前も粋だし、あと私は犬以外はわりと小さなこじんまりした物好きなので、まるでちょっとしたおもちゃのようなこういう小さな建築は好きである。
以前、紅葉の中に立つこの建物をアップした記憶があるが、なんとも風流なたたずまいで、三溪園の中で一番好きな建物である。
んでこれは、日本の合掌造りの民家の中で、重要文化財指定第一号、旧矢箆原家住宅。
重文に指定されたのが岐阜県の白川郷にあったとき。
その後、その一帯がダムの底に沈むことになってしまった。
そこで、この三溪園に移築されて生き延びた。
うっかり全景を撮り忘れたっ。
「やのはら」家って読みますが、なんだか弓道に通ずる漢字ばかりですな。
おもしろいね。
この中にある、御代官様を迎える座敷の欄間を飾る板。
もともとが山にあった家なのに、ここには船を漕ぐ櫂と、船をどこかへ留めるときにくくりつける鉤爪?(連れがなんかいってたが正式名称を忘れた)が彫られている。
お洒落。
そして附書院。
この曲線を有する窓枠の形が、花頭窓を模している。
また、別の建物。
庇を支える持送に、天然の枝を用いていてさも風流。蝉の抜け殻がついてる?
といってるうちに日は暮れて、ライトアップが始まる。
三脚もってなかったから夜景はとれん。
絞りを限界のF5.6まで解放しても、シャッタースピードはやっぱり8秒とか(ISO400)。それでも戯れで撮ったのがこれ。
そのうち三脚も買わなくては。
でもいい月だったので、団子を食す。
この日の月は生涯観た中で、一位二位を争う月だったに違いない。
とまあ、結構楽しめた一日。
まあ前半戦だけども。
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コメント
実は今の実家に引っ越す前に三溪園の近くに住んでたので、小さいころよく近くの公園で遊んでました。懐かしい。
投稿: おだ | 2011年9月13日 (火) 19時14分
入口前に小さな店があるけど、そこにいる黒猫とゴールデンレトリバーとダルメシアンがかわいいよね
投稿: ぬけ | 2011年9月15日 (木) 22時32分